1. 鍵の交換
安全のために玄関の鍵のうち最低1箇所は新しいものに交換される事をお勧めします。以前お住まいになられていた方や近所の不動産屋さんが鍵をお持ちになられていることがあります。特に家主さんが近所の不動産屋さんに鍵を配られていた場合その鍵を全て回収できない(されない)ケースがあります。
2. 物件のチェック
実際に生活してみなければ分からない、気づかない不具合はあるものです。入居後すぐに家主さんに知らせるのとかなり時間が経ってから知らせるのとでは家主さんの対応にも開きが出てきます。初期の不具合はお客様には何の責任もないわけですから家主さんにきちんと対応をしてもらわなければなりません。そのためには入居後の数日は徹底的に物件をチェックし不具合箇所、または不具合かなと思われる箇所をまとめてご連絡ください。
緊急な対応を要する場合は別ですが、基本的には全てチェックした後にまとめて、修理等の対応をお願いするもの、特に修理等を行わない代わりに退去時の原状復帰の対象外とするもの等に分けていただければ助かります。
「入居当時から調子が悪かったんですけど・・・。」これはよく聞くお客様からのコメントです。これに対し「なぜ最初に他の不具合と一緒に言わなかったの?」これもまたよく聞く家主さんからのコメントです。
3. 電気・ガス・水道
これらは家主さんの名義まま使用する場合、お客様個人、またはお客様の会社の名義に変更する場合があります。
家主さん名義の場合は物件のお引渡し時に各メーターの値を読み取り、次回の請求時に読み取ったメーターの値を基に家主さん負担分、お客様負担分を算出します。
名義変更が必要な場合は当社がその手続きを代行します。名義変更をした場合は、それぞれデポジットの支払いが必要です。
電気、水道は物件の外にメーターがありますが、ガスは物件内にメーターが設置してあることが多いのでガス会社へメーターの値を報告しなければいけません。報告しなければガス会社が見込みで請求してきます。使用量よりも支払いが少ない場合は退去時に家主さんへお支払いすることによって清算できますが、逆に支払いが多い場合は金額や家主さんにもよりますが、一旦ガス会社から家主さんへの払い戻し後、家主さんから返金ということになる場合もあります。
4. インターネット
インターネットはお客様個人の名義で申し込むのが一般的です。
5. トラブルが発生したら
様々なトラブルが予想されます。一口にトラブルと言っても様々なものがあります。家主さんに対応を要求するもの、お客様ご自身で対応していただくもの、家主さんに報告して判断を仰ぐもの。
契約書の中に「テナントは内装、家具等の十分な修理、手入れを行い良好な状態に保つ事。(合理的な消耗は除く。)」という一文が必ず入ります。フラット内のトラブルを全て家主さんが対応してくれるわけではありません。どちらが対応するのかはグレーな部分が多く、トラブル発生時に家主さんと相談するといったケースが一般的です。
家主さんによっては修理の費用負担を拒否されたり根拠の不明な負担率を持ち出してこられたりすることもあります。御自分の懇意にしている修理業者さんにお願いするため、その業者さんの都合によっては修理に時間を要することもあります。家主さんが自ら修理をされ、いつまで経ってもきちんと修理できないことも・・・。かと言って家主さんの確認を取らずに修理をした後、費用を請求しても払ってもらえないこともあります。
また、雨漏り等のテナントには責任のないトラブルでも家主さんへの報告が遅れたために壁や床へも被害が及び後で家主さんともめることにもなりかねません。
「あれ?」と思われたらまずは当社へお電話をください。
6. お部屋のメンテナンス
トラブルを未然に防ぐためにもメンテナンスや電気製品等のご使用あたっての注意は必要です。
詳細は”How to survive in Hong Kong”を御参照ください。
7. 家主さんとのおつきあい
家主さんと良好な関係を持ち続けることは、とても重要なことです。トラブル時や退去後のデポジットの返金等家主さんによって対応が大きく違います。「香港は契約社会」よく耳にする言葉です。確かに契約書には色々なことが書かれてありますが、書かれてある通りに物事が運ばれるかどうかはまた別の問題なのです。
8. 保険の購入
万が一の時のために保険は購入されたほうが良いでしょう。明らかに家主さんの責任範囲となるトラブルの場合はともかく、責任の範囲を明確にすることが困難なトラブルもあります。火災や水周りのトラブルによる家具、内装へのダメージ、空き巣によるドアや鍵の破損などなど。法人でのご契約の場合は会社でまとめて購入されてあるケースもございますので、ご確認の上購入されることをお勧めします。